Vリーグ機構 嶋岡会長 新年ごあいさつ ―2021年―
“Set To Tomorrow” ~コロナ禍の先の明日へ~
ファンのみなさま、チーム、関係者のみなさま、新年明けましておめでとうございます。同時に、新型コロナウイルスに感染された方々と、ご家族にお見舞い申し上げるとともに、感染症の治療、予防に当たられている医療関係者の方々に最大限の敬意を表したいと思います。
新年の節目ではありますが、Vリーグはまさに今、2020-21シーズンの真っただ中にあります。年明け第1週からはさっそく、金曜日の平日開催、土日月の3連休と、4連戦を迎えます。DIVISION3 MEN(V3男子)も開幕し、全カテゴリーが参戦します。
振り返れば2020年は、Vリーグや競技団体だけでなく、日本中、世界中がコロナ禍という未曾有の事態を経験した年でした。Vリーグは、昨年10月17日のシーズン開幕に向け、Vリーグ機構、各チームが一体となって感染防止策について話し合い、取り組んできました。そして何よりも、ファンのみなさま、チーム本拠地、ホームゲーム開催地の地元の方々、自治体、関係者のご理解、ご支援のおかげで、予定通り、シーズンを開幕することができました。
開幕してからも、感染予防のために無観客になった大会、延期された大会がありました。オールスターも中止になりました。ただ、苦しいこと、厳しいことばかりではありません。こうして年が明け、多くの人の力で、ファイナルに向けてより熱い戦いをお届けできることは、未曾有の事態の中にあって我々が得た貴重な経験であり、財産だと思います。
バレーボールは、ボールを選手みんなでつなぐスポーツです。次の人がボールを上げやすいよう、打ちやすいようにと考えて、ボールをつないでいく、極めて日本的な、絆(きずな)のスポーツです。地域をつなぐ、社会をつなぐ… そのきずなを、現在のコロナ禍を超えて未来につなぎ、より大きなものにしていく。そのために、開幕記者会見では、2020-21シーズンのメッセージとして、
“Set To Tomorrow”
を掲げました。Setはバレーボールのトス、「つなぐ」の意味です。これを、明日へつなげるという思いを込めたのが、“Set To Tomorrow”です。
バレーボールを愛する人たちが一つになり、今シーズンの大会が、バレーボール界が、コロナ禍の先の明日につながる社会の一翼を担えればいい、と願っています。
みなさまにとっても素晴らしい年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。本年も、チーム共々、よろしくお願いいたします。
2021年1月
一般社団法人日本バレーボールリーグ機構
代表理事会長 嶋岡 健治