HISTORY

1975第9回 日本リーグ

MEN

第9回リーグはリーグ戦始まって以来の混戦といわれ、どこが優勝するか、その見通しもたたない展開だった。
日本鋼管が第1戦のサントリーにストレート負けしたのが波乱のリーグの始まり。さらに新日本製鐵が日本鋼管、東レ九鱗会に連敗してその輪を広げた。土俵際に追い込まれた新日鐵は、日本鋼管との第2戦に逆転勝ちし、セット率でやっと日本鋼管より優位に立った。続く富士フイルム戦が新日鐵の優勝がかかった試合となったが、新日鐵は気負いが裏目となって、思わぬ苦戦を強いられた。セットカウント0-2に追い込まれて、一歩もひけなくなったとき、メンバーチェンジで中村良二がコートに入った。結局、この中村(良)の好レシーブがピンチを救い、新日鐵はやっとの思いで逆転、3連覇を成し遂げた。日本リーグ初参加のサントリーは4位と健闘しリーグ残留を決めたが、日本鋼管から移籍した大古誠司の活躍が光り、ブロック賞を獲得した。

WOMEN

第9回リーグは日立が失セット1という大会新記録で3連勝5度目の栄冠を手にした。白井貴子を中心とした向かうところ敵なしといった快進撃ぶりは、あわ や失セット0の男女を通じて初のパーフェクト優勝かと思わせたほどであった。惜しくもユニチカ貝塚戦で第1セットを落とし、「パーフェクト」は逃した。白 井はスパイク決定率で初めて50%を越える新記録を残し、スパイク賞を初めて受賞した。また、ブロック賞も同じく日立の矢野広美が獲得、その将来に期待を 抱かせた。
前回5位に終わったユニチカ貝塚は、横山樹理にセンター攻撃を身につけさせるなど、攻撃パターンが多彩になった。その結果、相手ブロックをほんろうする ことになり、前回、入替戦に出場した不振を一気に吹き飛ばして、2位につけた。前回最下位だった三洋電機群馬は3位に躍進したが、逆に鐘紡、富士フイルム はそれぞれ5位、6位に転落。ヤシカはチーム初の2勝しかあげられず、初めてBクラスに甘んじた。