SVL/JVLについて

HOME  >  SVL/JVLについて  >  ヒストリー

1980第14回 日本リーグ

MEN

新日本製鐵がまたも全勝優勝を決め、3年連続の完全優勝を果した。
日本リーグは今リーグより従来の6チーム制を8チーム制に改めた(前回の6チームに住友金属、神戸製鋼が加わった)最初の大会となった。チーム数が増えれば当然ゲーム数も増えるわけだが、その中での14勝0敗の記録は立派のひとこと。
新日鐵は、エースの田中幹保をはじめ、小田勝美、岩田稔らの高さとパワフルな攻撃で他の追随を許さなかった。しかし、若い松下電器には2試合ともフルセットまで持ち込まれ、ヒヤリとする場面もあった。新日鐵が圧倒的な強さを見せたが、全体として、ベテラン勢ばかりの活躍が目立ち、若手の成長を望む声が出た大会でもあった。
今大会で健闘が光ったのが新参の住友金属だった。住友金属は7勝7敗の5割という成績でリーグ5位。もう一つの新加入チーム神戸製鋼は全敗し、最下位にとどまった。

WOMEN

チーム数が男女とも8に増えた。試合数も合計112に増加。年間スケジュールも整理されて、この年より全日本総合の廃止にともなって、天皇杯、皇后杯はこの日本リーグで争われることになった。まさに名実ともに日本リーグが国内最高峰のイベントとなった年であった。
優勝を決めたのはユニチカ。しかも第4回大会以来、10年ぶりの全勝優勝であった。実はこの年は、ソ連のアフガン侵攻により、日本がモスクワ・オリン ピックのボイコットを決定、代表選手に選ばれていた横山樹理などは落胆をかくせない様子だったが、気持を切り替えてのリーグだった。
ユニチカは緒戦の三洋電機をストレートで下したのをきっかけに、あれよあれよの快進撃をみせ、失セットわずか4。混戦が予想された大会を、あっけなくし めくくってしまった。2位は東洋紡、3位が日立だったが、東洋紡、日立ともに11勝3敗。来シーズン以降の日立の立ち直りが期待された。