SVL/JVLについて

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1984第18回 日本リーグ

MEN

前回に続き混戦が予想されたが、富士フイルムが予想を裏切って快走し、優勝をものにした。
富士フイルムは粘りのあるレシーブと、スピード豊かなコンビネーションバレーで他チームを圧倒し、ほとんど完璧に近いバレーボールをみせた。
個々の選手を見ても、エースの杉本公雄の安定ぶりや、山田修司、蘇武幸志、三橋栄三郎、岩島章博、そして新人セッター米山一朋とツブがそろっており、豊かな練習量に支えられたプレーは他チームを寄せ付けなかった。
2位は富士フイルムの宿敵サントリー。サントリーはポール・グラットン、テリー・ダンロックのカナダ勢のパワーを生かして戦ったが、富士フイルムのグラットン・シフト(フォワードレフトがフェイントカバーに回らず、クロスへの強打を拾う)にはばまれ、対富士フイルム戦は全敗の結果となった。
ベテラン中心の新日本製鐵は、スタミナ切れで星を落とし、4位に甘んじてしまった。

WOMEN

江上由美、三屋裕子、森田貴美枝という主力3人がリタイヤした日立だったが、またもや21戦全勝の完全優勝を成しとげた。
開幕前、日立の前評判はそれほど高くなかった。何しろ世界レベルの主力3人がごっそり抜けたのである。
前回までは、三屋、江上の動きに合わせたチーム作 りだっただけに、そう簡単にチームを作り直せないだろうというのが大方の予想であった。それがいざフタを開けてみると、あっさり全勝である。
勝因は、やはり山田監督の好采配があげられるが、選手1人1人の使命感、責任感の大きさも要因と思われた。またしてもベスト6は日立勢が独占してしまった(中田久美、小高笑子、杉山加代子、石田京子、宮島恵子、武内広子)。
2位は前回に続き東洋紡が入った。日本電気の3位と善戦したのは立派だった。