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MEN
ライトから楊成太の放ったスパイクが相手のブロックアウトを誘った。寺廻監督は両手で頭を抱え込みしばらくベンチから立ち上がれなかった。苦闘の末、サントリーをフルセットで下した日本電気が初優勝を飾った瞬間であった。2年前、同じ大阪城ホールで新日鐵とプレーオフを戦い、苦渋を舐めたこの場所で決めたのだった。しかも、前日、その新日鐵に意地の勝利を見せ付けられ、頂点に立つ苦しさを教えられたNEC。最終戦も負ければプレーオフという状況の中、そのプレッシャーに勝ったのは、キャプテンの楊だった。5セット目が始まる前、痛めていた両ひざのサポーターを外し、勝負に出たキャプテンの気持がラリーポイントの最終セットでNECに勝利を呼び込んだのであった。
WOMEN
日立が磐石の戦いを見せて2年連続の優勝を果たした。このシーズンからレギュラーラウンドの成績を持ち越さず、4チームで行う2回戦総当りで優勝を決めた決勝リーグ。日立は6連勝とライバル・イトーヨーカドーに付け入る隙を与えなかった。長年、日立を支えてきた中田久美がこのシーズンを持ってチームを離れ、日立にとって新たな船出となるシーズンともなった。