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1992第26回 日本リーグ

MEN

この年の日本リーグは若い力の台頭で沸いた。富士フイルムに青山繁、南由紀夫、清水克彦、成田貴志、松下電器には宮崎謙彦、東レには内定選手で出場した泉 川正幸など新人の当たり年。その中でも新人3人をレギュラーに使った富士フイルムは久々に優勝争いに絡み通常リーグを新日鐵と同率で通過した。四強による 2回戦総当たりのリーグ戦(勝敗持ち越さず)では、1週目で若さを見せて東レに敗れたものの、ライバル新日鐵に快勝し、2週目以降は他チームの追随を許さ ず5年ぶりの栄冠を勝ち取った。富士フイルムの山田監督は就任1年目で優勝に輝いたのだった。
MVPには新人の青山が選ばれたが、バルセロナ・オリンピックに出場した新しい顔たちが大活躍したリーグであった。

WOMEN

日立が再び圧倒的な力で3連覇を達成した。通常リーグを1敗で抜けた日立は、最終順位決定リーグでも好調をキープし、1週目を3連勝で折り返す。しかし 2週目に入ると連戦の疲れから大林素子はヒザ痛を発症し、貯まった水を抜かなければならないほどだった。その影響からユニチカにフルセットの末敗れ、最終 日、日立がイトーヨーカドーに負けるとユニチカ、イトーヨーカドーとの3つ巴のプレーオフになる可能性を秘めていた。しかし、そこで頑張ったのはキャプテ ンに抜てきされた大林素子だった。若いチームを自らのスパイクで引っ張り、最後も自身のブロックで決めた。胴上げされながら、顔を手で覆う大林…、その目 からは涙があふれていた。